くまもとソーシャルバンク

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預貯金の行方~資金として貸し出される死金~

 あなたは、どこで買い物をして、どのような商品を購入し、どのような場所にお金を預けていますか?今回は、あなたが銀行や郵便貯金で預けたお金がどのような社会をつくっているかを、ほんの少しだけお伝えできればと思います。

◆戦争に使われる“死金”

 私達が都銀や郵便貯金に預けたお金は、様々な事業の活動資金として銀行から貸し出されます。つまり、私達の預貯金が会社に融資されているわけですが、私達が預けたお金が“何の事業”に貸し出されているかを知る機会はありません。 また、お金を預けている私達も“何の事業”に融資されているかを知ることよりも、預けたお金がどこでも引き出せる利便性の高い銀行であるかなどの情報を知ろうとします。

みなさんは、どうですか?

 私は社会問題とお金の流れの関係性を探るまで、預けているお金が“何の事業”に貸し出されているのかを考えた事はありませんでした。

 一見、普段の生活を過ごすうえで、預けたお金が“何の事業”に貸し出されているか知る必要なんてないように思います。
 しかし、この“お金の使われる先を考えない”ことに対して警鐘を鳴らす本があります。
それが「おカネで世界を変える30の方法」です。この本に、あなたが銀行などで預けているお金の一部が、自然や人を殺す“死金”になっている流れが紹介されています。

 例えば、日本のメガバンク3行(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)に預けられた資金の一部、それぞれ100億円単位で海外のクラスター爆弾製造関連企業に融資されていることがわかっています。
 また郵便貯金に預けられているお金も米国債の購入などに使われ、米国債によって資金を得た米国政府は総予算の20%を軍事費として利用します。
 “あなたが戦争に反対”している立場であっても、私たちのお金は軍事予算や軍需産業に流れ戦争が遂行されてしまうお金の流れが存在しているのです。
 会社は融資によって、事業を成長させます。軍需産業も融資によって、軍需産業を成長させます。軍需産業が成長するために、大量の兵器が流通し消費されるという循環も肥大化していきます。

 このように兵器の大量生産、大量消費が促されている流れを生み出している資金(死金)に、私達が預けたお金が使われます。自国を守るために兵器を所有する必要性なども議論の余地があると思いますが、兵器の大量生産、大量消費を促す流れを生み出している事実があることを紹介しておきたいと思います。

 最後に、「紛争解決屋」としてシエラレオネ、東ティモール、アフガニスタンといった紛争地帯を駆け回り軍閥を説き伏せ、紛争処理を指揮してきた伊勢﨑さんという方がおられます。
 紛争の解決に取り掛かるとき、武装解除、軍事組織の解体、兵士の社会復帰という流れで対立する軍事勢力の利害調整を行い紛争解決を目指すのですが、常に生命の危険にさらされながら活動されている伊勢﨑さんの話を聞いて思ったことがあります。
 もし兵器が大量生産、大量消費されることがなく武器が不足している状態だったら、武装解除がやりやすいのではないだろうか。もし紛争を解決される活動や事業に、私達の預けているお金が融資される体制になれば紛争も解決しやすいのではないだろうか。
 いまの暮らしからでは、何だか想像しにくい遠い話かもしれませんが、自分たちが預けているお金が“何の事業”に使われているかということを、まず知るという姿勢が世界を平和にする第一歩へと繋がっているのかもしれません(稲田真也)。

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