2006/07/05 掲載情報
NPOバンクへの道3
今回は、私が最近読んだNPOバンク関連の書籍を紹介します。
その1『「新しい貯金」で幸せになる方法』(樫田秀樹著、築地書館、税込1575円)
サブタイトルが「あなたの生活を豊かにする「NPOバンク」「匿名組合」」とあるように、各地で生まれつつあるNPOバンクや新しい資金調達の仕組みである匿名組合のことが紹介してあります。
郵便貯金は環境破壊のODAや無駄な公共事業の原資となっているだけでなく、日本政府が郵便貯金のお金でアメリカの国債を買うことによって、アフガニスタン侵攻やイラク戦争などアメリカの戦争の資金となっていることをこの本で始めて知りました。役に立たないばかりか、罪のない人の命を奪うために自分たちのお金が使われているのです。貯金などの引き上げを真剣に考えていかなければいけないと思いました。
それはともかく、この本では各NPOバンクのこれまでの発足の経緯や特色などが紹介されています。相手の担保を見て金を貸すのではなく、人物、やる気、事業の社会性で融資が決まると言うNPOバンクの特徴がよく分かります。また、匿名組合とは、自分の応援したい事業に直接出資し、事業が成功すれば短期間で配当が得られる仕組みのことです。この本の中では、自分の気に入ったアーチストをCDデビューさせる事業や出版事業、風車の建設・運営のための事業が匿名組合を利用した資金調達の成功例として紹介してあります。
自分のやりたいことが事業として成功の見込みがあり、インターネットなどを利用して多くの人にアピールできそうなら匿名組合を利用しての資金調達が可能かもしれません。ただ最近、匿名組合をかたった詐欺が横行しているそうなので、出資する方は注意が必要です。
その2『グラミン銀行を知っていますか』(坪井ひろみ著、東洋経済新報社、税別1800円)
グラミン銀行とはバングラデシュにある銀行の名前です。貧しい人々、特に女性を対象にした融資を行っています。借りた女性は、グループに入ります。グループのメンバーが連帯して返済することになっています。この本の中では、貧困にあえぐバングラデシュの女性がグラミン銀行から金を借りて、生活の糧を得る手段を身につけ、人生に希望を見出していく事例がたくさん紹介されています。
このように貧しい人々に小額融資をして、その人たちの生活が成り立つように促す仕組みをマイクロクレジット(マイクロファイナンス)と呼んでいます。1997年には、世界137カ国の人々が参加して、マイクロクレジットサミットがアメリカのワシントンで開催されているほど、世界中に広まっています。
日本でもサラ金・闇金による多重債務などお金が絡む問題は、後を絶ちません。困っている人を助ける金融機関の出現が望まれていると思います(土森武友)。
NPOバンク学習会のお知らせ
7月23日(日)13時30分、ちゃぶ台にて
NPO活動のいろんな資金調達方法を考えます。
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