くまもとソーシャルバンク

社会問題を解決する事業を応援するNPOバンク

NPOバンクを作ろう

 皆さんは、NPOバンクという言葉、聞かれたことはありますか。どういうものかというと、皆が持ち寄ったお金を、必要とする人に貸して、その人のやりたいことを実現するための仕組みです。それなら、通常の銀行だってお金を集めて融資している、どこが違うのかと思われるかもしれません。違いは何かというと、家事援助やデイサービスなど、地域に必要な「もの」や「サービス」を提供する非営利の事業に対して、一般の銀行は融資しません。また、担保なしでは金を貸してくれませんし、利子もしっかり取られます。しかし、NPOバンクでは社会的な意義があり、収支・返済計画がしっかりしていれば、担保なしで、しかも低利で融資してくれるのです。

 今の世の中、これからは、一般の人々がいろんな交流やつながりの中で、お互いを助け合うという形でしか、世の中を良くしていくことはできないのではないかなと思います。たとえば、行政の役割というのは、つまるところ福祉、すなわちそこに住んでいる人を幸せにするというのが本来の役割です。しかし、役人任せにしていても、この国は中々よくなりません。川辺川ダム事業など、多くの公共事業の破綻という現実があるわけですし、福祉予算の削減という事態からも、この国がこの先、よくなっていくという展望は全く感じられません。

 人間、誰でも他人の役に立ちたいという願望や思いがあると思います。そして一方では人の助けを必要としている人がいます。そういう人を結びつけること、またそこである程度の資金が必要ならそれをお互いに融通し合って、貸し付ける仕組みがあれば、非常に安上がりの住民の住民による住民のための公共事業ができるのではないかと思っています。

 その事業を手助けするのがNPOバンクです。NPOバンクでは、まず出資者を募ります。そして、お金が集まったら、さまざまな事業をやるためにお金を必要とする人たちを募集します。そして、融資の申請が出されたら、その事業の社会的な意義や収支・返済計画などを審査し、問題無いようでしたら資金を融資します。

 出資者が出したお金は戻ってくることになっていますが、元本の保証もありませんし、利子もつきません。これだけ見ると、銀行や郵便局などに預けた方が、わずかだけど利子もつくし、何より元本は保証されている?から、「まし」と思われるかもしれません。しかし、考えても見てください。郵便局に預けたお金は、ODAとして第三世界の環境破壊につながっていることもありますし、銀行などの資金によってマネーゲームがなされたこともありました。本当に人を幸せにするかどうか分からないことに金を出すよりは、自分たちの地域で有意義な事業に自分のお金が使われる方が、素晴らしいことだと思いませんか。しかも、その事業がうまくいけば、ひいては自分もその事業の恩恵に与れるということになります。すなわち、別の形で「利子」を受け取ることになるのです。

 既に、全国各地でNPOバンクが活動をしています。1989年に設立された「市民バンク」(東京都)、「未来バンク事業組合」(1994年、東京都)、「女性・市民信用組合設立準備会」(1998年、神奈川県)、「北海道NPOバンク」(2002年、北海道)、「NPO夢バンク」(2003年、長野県)、「東京コミュニティパワーバンク」(2003年、東京都)などです。

 このようなNPOバンクがもっともっと広がっていけば、自分の街がどんどん住みやすくなるのではないでしょうか。私も、熊本でNPOバンクを始めたいと思っています。一緒に、NPOバンクのことを勉強していきましょう(土森武友)。

 NPOバンク勉強会 4月23日(日)13時30分、ちゃぶ台にて

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