くまもとソーシャルバンク

社会問題を解決する事業を応援するNPOバンク

総会・シンポジウムの報告

◆総会・シンポジウムの報告

 8月3日に熊本市の県民交流館パレアで、設立総会とシンポジウム「死金から志金へ-熊本の未来は私たちの手で」を開催しました。参加者は第二部も含めて13名でした。

 第一部の設立総会は始めての経験でしたが、定款やソーシャルバンクの運営についていろんな意見が出されました。私を始めNPOバンクの運営に当たるものは、法律や金融、その他様々な知識と経験が必要であるということを認識させられました。総会の結果として定款の若干の変更もありましたが、全議案とも承認をいただきました。

 第二部のシンポジウムでは、まず私から「現在の金融システムの問題点・死金から志金へ」と題して、財政・金融の仕組み、無駄なお金や死を招くお金の流れ(死金)や、それに対して自分のお金を自分の意志で社会のために役立てるための仕組・制度(志金)、そして志金の中でのNPOバンクについて説明を行いました。かなり広範囲な内容で早足の説明に終わったのが反省点です。

 シンポジウムのメインは、愛知県のNPOバンク「コミュニティ・ユース・バンクmomo」代表理事の木村真樹さんの講演です。木村さんはNPOバンクや、momoの運営の特徴、最近の状況について語ってくれました。NPOバンクの特徴は、お金を出す側から見ると寄付ではなく出資、お金を受ける側から見ると助成金ではなく融資ということになり、いずれにしろ一時的な関係ではな
く、長期的な関係を築いていくことです。融資希望者(団体)の過去の実績ではなく、今後の将来性を見ることが大事だということです。運営サポートとして、電話連絡や見回り相談、融資の面談を受けるためのサポートも無償で行っています。

 momoレンジャーと呼ばれる30人の若い人を中心とした運営事務局(全て出資者)がいるのもmomoの特徴です。ウェブサイトやニュースレターなどによる情報発信、いろんなイベントの企画・運営をしているそうです。出資者も1歳(親が代筆)から80代の人までいて、最近はmomoのこれまでの成果を評価して、追加出資する人もいるそうです。また、momoの融資を受けなくても
事業を始めることが出来るが、momoの融資を受ければmomoの出資者に紹介してもらえるので、それで融資を受けるという人もいるそうです。

 最近の事例としては、事務所の電話機の寄付を呼びかけたら、実際に寄付してもらった、振り替え用紙に寄付欄を設けたら1万円の寄付があった、融資先を自分で調べてそこの事業計画書作りの手伝いをしている出資者がいた、融資先の返済利息を寄付してくれる人がいたなど、momoを媒介にして様々な人と人のつながりが生まれていることの紹介がありました。

 木村さんの話を聞いて感じたのは、NPOバンクはこれから地域に必ず必要となる仕組みだということです。やり方さえ間違えなければ、志金を生かすもう一つの金融機関として、NPOバンクは地域に存在していくことができるということを確信しました(土森武友)。

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