活動への想い
土森 武友(つちもり たけとも)
私がNPOバンクのことを知ったのは、2003年1月のNHKの『クローズアップ現代』というテレビ番組でした。多くの人の出資を元にした基金(NPOバンク)からの融資で、横浜市で老人向けのレストランが開設できたという内容でした。地域の高齢者がそこで楽しそうに食事をしている様子が放映されました。住民が力を結集して、何かを作り出すことが可能なんだということが分かり、新鮮な驚きと感動を抱いたことを今でも覚えています。
人間というのは本来、何のために生きているのでしょうか?自分のため、家族のためということもありますが、それだけでなく、世のため、人のために自分の仕事が役立っているという実感があるからこそ、人は生き甲斐を見出し、喜びを感じるのだと思います。ただ忙しかったり、あるいは大きな組織の中の歯車のような仕事しか出来ないなど、仕事に意義を見出すことがなかなか難しい状況にあります。NPOバンクはそのような現代社会の中で、人の役に立ちたいという人間の持つ本来の特質を出資という形で引き出し、そしてそれによって具体的に何か社会的に意義あることにチャレンジしたい個人・団体をサポートする仕組みです。自分ひとりで出来ることは限られていますが、お金を媒介にして、世の中や人のために何かを作り出すということが可能になるのです。
「熊本の未来は私たちの手で」を合言葉に始まった、熊本でのNPOバンク設立に向けた取り組みも今年で3年目を迎え、賛同する方も増え、こうやって多くの人に出資を呼びかけられる体制を取れるようになりました。私たち一人一人の力は微力ではありますが、力を合わせて、是非とも熊本の未来を切り開いていきましょう。
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